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ドラマ『後妻業』は実話だった?

直木賞作家・黒川博行さんの『後妻業』が原作の本ドラマ。

ドラマ『後妻業』の舞台は大阪。

 

武内小夜子(木村佳乃)は、結婚相談所代表の柏木亨(高橋克典)を手を組んで、身寄りのない男性をたぶらかしてお金を搾取していた。

小夜子の手法は、彼女の持つ美貌、話術、度胸で男性の後妻となり、遺産を相続するというものだった。

小夜子の次のターゲットになった資産家の娘・中瀬朋美(木村多江)は、私立探偵の本多芳則(伊原剛志)の協力を得ながら、父の遺産を守るために立ち上がるという、私利私欲にまみれた痛快サスペンス!

そして、そんなサスペンスの中で、武内小夜子、柏木亨、中瀬朋美、本多芳則の4人の恋心が複雑に絡まり合うというものです。

メインストーリーは後妻業サスペンスなのですが、大人の恋愛模様も描かれているので妙にセクシーなドラマでもありました。

また、木村佳乃さんの振り切った演技は、愉快で爽快で楽しめますよ。

 

そもそも、私がドラマ『後妻業』に興味を持ったのには理由がありました。

世間の注目を集めた筧千佐子被告や木嶋佳苗死刑囚の殺人事件と重なり合ったからです。

筧千佐子被告は、3件の殺人罪と1件の殺人未遂罪で裁判にかけられました。

交際相手や夫に青酸化合物を飲ませて死亡させ、遺産や保険金を手にしたという事件でした。

木嶋佳苗死刑囚も交際していた3人の男性を殺害した罪で死刑判決が確定し、現在服役中です。

ここまでなら『後妻業』って悪徳だなという程度で終わっていたかもしれないのですが、木嶋佳苗死刑囚には更に驚愕の事実があり、彼女の人生を書かれた本を読んだほどです。

この木嶋佳苗死刑囚が本物の『後妻業』だと感じるのは、取材にきた週刊新潮の記者をも虜にし、獄中結婚していたということです!

当然木嶋佳苗死刑囚は外に出られませんので、もっぱら2人のデートは面会や手紙のやり取りだったそうです。

当時、週刊新潮の記者は妻子持ちで、木嶋佳苗死刑囚と結婚するために離婚をしたとか!?

そのニュースのインパクトが強くて、ドラマでの『後妻業』を見てみようと思ったのです。

 

2人のリアル『後妻業』は、実際にドラマで描かれているようなことを実行していたんだと思いながら視聴していました。

リアルでは悍ましい事件なのですが、ドラマではそういう部分も木村佳乃さんの振り切ったコミカル演技が視聴者の嫌悪感を和らげてくれるので怖いという感じはしませんでした。

本格的なサスペンスが苦手という方でも、目をそむけたくなるような遺体は出てきませんので安心できます。

 

リアル後妻業の2人はお世辞にも綺麗とは思えないのですが、木村佳乃さんは美人ですし華美なファッションが強烈なスパイスになってインパクトがありました。

そういう部分も本作の見どころの一つとして楽しめましたよ。